山梨のRC造をリノベして縫製工場へ【壁の断熱・機密とトイレ配管編】
駐車場・倉庫だったコンクリート打ちっぱなし(RC造)の中古物件をリノベーションしてアパレル縫製工場へ
有限会社井奥が運営するアパレル縫製工場AGLUCA(アグルカ)は上野原市四方津にコンクリート打ちっぱなしの中古の物件をリノベーションしてオシャレかつ働きやすい快適な工場を目指し工務店と日々打ち合わせをしながら工事を進めてもらっています。
この記事では高気密高断熱、断熱材(スタイロフォーム、ロックウール、吹付けウレタンフォーム)、気密テームの施工トイレ配管についてご紹介します。
この中古物件の前提情報
・築40年以上
・コンクリート打ちっぱなし(RC造)
・壁が水平ではなく、場所によって曲がっているなど(要するにぐにゃぐにゃのコンクリートの壁)
・ぼっとん便所
・元々倉庫、駐車場の為、断熱材なし、1面は壁なし(吹きさらし)
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の記事もあります。
コンクリートの壁に木枠をつけ水平にします。
壁が場所によりデコボコしている為このこのように木を使い水平になるよう調整をします。壁全面に設置
手前と奥の挟んでいる木の厚さが違うのがわかると思います。
断熱材スタイロフォームで高断熱化の施工
水平を保つために全面に施工したに木枠に合わせて現場で断熱材のスタイロフォーム裁断しはめ込んで(施工)いきます。
コンクリート壁の場合(RC造の場合)はロックウールやグラスウールより湿気に強いスタイロフォームを断熱材として使用するが一般的だそうです。
吹付けウレタンフォームの施工や、そもそも壁の外から断熱する「外断熱」も選択肢にありましたが、
今回は、予算の都合と建物の見た目への配慮からコンクリート打ちっぱなし(RC造)ではありますが、内断熱工法、スタイロフォームを選択しました。
スタイロフォームの厚みは施工の都合上30ミリとなりました。
※スタイロフォームはグリーン購入法適合製品です。
トイレ配管と換気扇用のコアの穴あけ(コンクリート壁に配管用の穴をくり抜く)
この木枠で覆われている箇所がトイレです。
この手前にミニキッチンを設置するため配管が2本(給水用と排水用)手前に伸びています。
壁の上部はコンクリートの壁を特殊な器械で円柱にくり抜いて換気扇用に穴をつくりました。
この場所から少し離れた場所にボットン便所がありましたが、今回の工事で撤去してもらいました。
吹付けウレタンフォームで高断熱化の施工
窓のサッシの周りなどピンポイントで吹付けウレタンフォームを施工
トイレの配管周りなども吹付けウレタンフォームで気密・断熱処理
吹付けウレタンフォームを触ってみました。指に強い力を入れると、へこむくらいの硬さです。
指についたウレタンのカスは石鹸で洗っても数日は取れませんでした。シンナーなどでは取れるそうです。
気密防水テープ(シール)で壁の高気密化施工
黒色のテープ(シール)が防水気密テープで、断熱材と断熱材の間、木枠と断熱材の間をテープ止めし気密を担保していきます。
高気密・高断熱の施工をする事で暖房・冷房費用を抑えCO2排出量の削減に繋がりながります。さらに夏は涼しく、冬は温かい、縫製員の働きやすい環境を作ることにも繋がります。
新たに作った壁には袋入りロックウールを施工
コンクリートの壁ではなく、壁がなかった所に今回新規で作った壁は木材で作成の為スタイロフォームではなくロックウールにしました。
グラスウールにしなかったのは工務店から多少ロックウールのほうが調湿効果があるらしい、と聞いた為です。
袋なしのグラスウールまたはロックウールを設置し、その上で透湿防水可変シートを施工するという工法がメリットが大きいと知っていたのですが、工務店に伝え忘れるという痛恨のミスをしてしまい、従来どおりの工法となってしまいました。
また断熱材を設置する前にハイベストやダイライトなど耐力壁(耐力面材)を施工すれば強度、機密性、断熱性にも良い影響がでるのですが、これも伝え忘れてしまいました。
ロックウールはこのようなフワフワしており羊毛のようです
正面からみるとこんな感じで羊の毛みたいです。
ロック=岩石をこのような形状にしているのでロックウールといい
羊毛より硬さがあります。
ロックウールを横から見ました
ロックウールを横から見るとこのように、クレープを重ねたような構造になっています。
柱と木枠の隙間も断熱材で設置し高断熱化
柱と木枠の隙間にある青色のものが小さく切られたスタイロフォーム(青色のやつ)です。
天井や壁の隙間は吹付けウレタンフォームで断熱、機密施工
壁と天井の隙間は吹付けウレタンフォーム(クリーム色のやつ)で断熱、機密