壁紙(クロス)の施工編│山梨のアパレル企業AGLUCA
縫製工場内にクロスを貼っていく過程(コーナー下地補強材、上塗りパテ、壁紙(クロス)へのノリ付け、壁紙を壁に貼る)をご紹介します。
別の記事で、クロスを貼る前のパテやメッシュ(ファイバーテープ)施工の様子をご紹介しております。
この記事はその続き/次の工程を紹介する続編です。
◼︎前提の情報
・山梨県上野原市四方津(しおつ)にコンクリート打ちっぱなし(RC)造の中古物件を購入
・元々倉庫&駐車場だった1階部分をリノベーションしてアパレル縫製工場を作る
・断熱、機密もなく元々の窓やサッシの性能などが低い為、リフォームで高気密高断熱を目指し働きやすい環境をつくる
・上野原市にある地元の工務店に依頼
◼︎縫製工場ができるまでの過程を紹介した他の記事
壁紙(クロス)が搬入されてきました。
茶色の袋から取り出すとこのようにトイレットペーパーのようにます
壁紙の色はリリカラベースLB(2020-2022)の見本(冊子)から選択しました
100色程の中から縫製工場の壁紙の色はLB9458にしました。
薄いグレーです。
見本でみるのと、実際に貼るとどのくらい違って見えるか楽しみです。
ここから壁紙施工の流れをご紹介します。
壁の角(かど)にABS複合樹脂素材のコーナー下地補強材を施工します。
非塩ビコーナー下地補強材 NKA コーナー
別の角度からみるとこんな感じです。これをクロスを貼る壁の角に施工していきます。
コーナー下地補強材を角に施工し、その上からパテを塗りました
この前の工程で下塗り用パテを施工済みです。
その上から今回さらに「上塗り用パテ」を塗っていきます。
パテはヤヨイ化学工業のSUPERスキームL(上塗り用)を使用しています
白は下塗り用パテでその上から上塗り用パテを塗るとベージュ色になります。
上塗りパテは石膏ボードに近い色です。
コーナー下地補強材、メッシュテープ(ファイバーテープ)、下塗り用パテ、上塗り用パテ を塗り終わるとようやく壁紙(クロス)を貼る最終段階に入っていきます。
極東産機の壁紙自動糊付機Hiβで壁紙にノリをつけていきます
糊付け機にノリを入れていきます。
ノリは壁紙施工用でん粉系接着剤2種2号ウォールボンド100を使用
自動糊付け機に壁紙と両端につける青のナイロンテープを設置
両端には青のナイロンが留まり、壁紙の裏面すべてにノリが付い他状態ででてきます
ノリが付いた面をあわせて畳んでいき、のり付き壁紙を量産していきます。
自動糊付け機に入れると壁紙の両端の端切れ(耳)も自動で切り落されます。
両端の端切れ(耳)が落とされた状態になってから両端に青のテープを貼り付く仕組みになっています。
1,壁紙の両端の耳の部分を切り落とし、
2,壁紙の裏全面に均等にノリをつけ、
3,両端に青のテープをつける
※1〜3を機械が自動でおこなってくれます。
4,ノリがついた面どおしを合わせて畳んでいきます。
これでようやく壁紙を貼れる状態になりました。
上塗り用パテが塗り終わり、乾いたタイミングで、表面の微妙な凹凸(おうとつ)を平らにしていきます。
パテをサンダーを使い平らに、なるように削っていく業者もいるそうですが、
手で平にするほうが、パテを削りすぎず壁紙が後々剥がれにくくなるそうです。
壁紙の用意と、壁を平にする工程を経てようやく壁紙を貼っていきます。
両端の青のテープは工程の最後に剥がします
職人が大変多くの工程をかけて壁紙を貼ると、このようにクロスとクロスの境目がわからないように綺麗な仕上がりになります。
私たちの縫製工場は職人歴30年以上の方に壁紙を貼って頂きました。
壁紙(クロス)リリカラベースの薄いグレー(LB9458)施工例 ※途中経過
いわゆる1,000円クロスと言われる価格の壁紙ですが、天井や柱の色、選択するクロスの色、職人の技術で全く安っぽさがありません。